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フェラーリ F40 Competizione (F40コンペティツィオーネ)とは、世界の著名なフェラーリストのために、イタリアのフェラーリ社がフェラーリ F40をベースに限定10台のみ生産した車。1992年の第29回東京モーターショーに出展された。 ノーマルの F40 に対する外観上の特徴は、フロントカウル上に大きく口を開けたラジエター冷却用のエアアウトレットと、リトラクタブルタイプから変更された丸型4灯式の埋め込みヘッドライト、リヤの可変式スポイラーを持つことである。 また派生車種として、各部に改良を加えたF40 GTE(グラン・ツーリスモ・エヴォルツィオーネ)、さらにル・マン24時間レース仕様に改められたF40 LM等のバリエーションが存在する。さらに市販されたノーマル仕様のF40をコンペティツィオーネルックに改造する車体キットも様々なメーカーから軒並み発売されていた。 BPRグローバルエンデュランスGT選手権(FIA-GT選手権の母体となったシリーズ)、IMSA、ル・マン24時間レースなど、様々なカテゴリーのレースに於いて高い性能を発揮し、特にプライベーターに好まれたマシンである。 == ノーマルF40からの変更点 == ; エクステリア 各所に追加されたエアダクト、大型化されたフロントリップスポイラー、固定式の前後牽引フック、室内外から操作できる消火システム・キルスイッチ、初期型に見られたスライド式のドアガラス(アクリル製)、エアダクトと一体化され小型になったサイドリヤビューミラー、外部バッテリー接続用端子、車体右側のクイックチャージャー対応の燃料給油口(左側は排除。ノーマルのフタのみ)、F1譲りの大型ディフューザーなどが追加装備されている。 ; シャーシ 足回りはノーマルより更に軽量化され、しかもワイド化されたグッドイヤー製のレーシング用スリックタイヤとO・Z製のホイールを装備。ブレーキはサイズアップおよびキャリパーを変更し、制動力を強化した。パーキングブレーキを排除し(停車中は輪留めが必要であった)、サスペンション各部の見直しによるグリップ力を強化し、グループCカーなどに装備された内蔵式エアジャッキ(フロントに1本・リヤに2本装備)の投入などが施された。 ; インテリア 元々内装はカーボンファイバー製のパネルがむき出しの箇所が多かったが、布製のトリムはダッシュボードを除いてすべて排除し、センタートンネルのカバーも外されアクセルワイヤー・ブレーキホース・消火システムのホース・シフトリンケージ等が整然と並ぶ。運転席側には乗員保護用のインパクトバーを搭載し(固定式なので、乗り降りの際はこれをまたぐためかなり窮屈)、シフトノブ(ノーマルの黒に対し白に変更)を大型化した。さらに、当時としては珍しかったデジタルメーターは、中央に各種車両データを切り替え表示できるようになっており、その下にターボのブースト圧計(3.2barまで)とタコメーター(10,000rpmまで)がバーグラフとして表示され、タイヤの空気圧警告灯も装備されたが、開発の遅れにより実際には機能していなかったという。 シートも更に形状が見直され、ホールド性のアップが図られ、ハーネス(シートベルト)もサベルト製の4点式が装備されるなど、レースを意識したインテリアだった(シングルシートにはなっていない)。 ; エンジン エンジンは、ミッドシップに縦置きされた「ティーポF120B」と呼ばれる、90度V型8気筒・DOHC32バルブ+ツインターボエンジンで、総排気量2,936ccというレイアウトに大きな変更はないが、タービンおよびインタークーラーの大型化とあわせ、ブースト圧は1.1barから2.5barまで引き上げられ、マネジメントシステムや給排気系の見直しとあいまって、最高出力はノーマルの478PS/7,000rpmから実に倍近い780PS/8,100rpm、最高速度も324km/hから381km/hまで強化され、正にレーシングカーの領域にまで足を踏み入れることとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フェラーリ・F40Competizione」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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